このみ薬局
美味しいおはなし

前回より続きまして、生薬のおはなしです。
山梔子。みなさまは、クチナシの方がお馴染みなのではないでしょうか。
なぜ、今回、しつこくも2回連続生薬のおはなしにしたかといいますと・・・
栗!!!栗をいただきました。その栗を鮮やかにするために使用するのが、このクチナシです。そして、栗による胃もたれ防止をするためにもクチナシを使うともいわれてます。
せっかくなので、栗をいただく前にクチナシ(山梔子)のおはなしをしようと、パソコンに向かったのです。
そうと決まれば、いざ!山梔子めがけて庭にまいりました。
前回同様、山梔子も庭に植えてあったからです。
草が生い茂るなか、まいりましたが・・・・
ない!!
そうです、今年入ってからの庭の整理で伐採してしまっていたのです・・・
かわいそうな山梔子。すごくガックリ。すごーくガックリしました。が!栗が待っていますので、話をすすめます。
山梔子効能:黄疸、充血、吐血、鎮静、解熱、また、外用として打撲、挫傷、
昔の書物の一つに「神農本草経」というものがあります。
古代中国に「神農」と言う三皇五帝の一人がおりました。
三皇五帝とは、中国の伝説の八人の帝王。理想の主君とされていました。
三皇は神、五帝は聖人といわれていましたが、誰をもってこの三皇五帝とするかは様々な書物によって異なります。
この神農によって書かれた、神農本草経は365種類の植物、動物、鉱物が下薬、中薬、上薬に分けられ、使用上の注意、危険性を記しているといわれています。
日本では御茶ノ水の湯島聖堂に神農像がおかれていて毎年11月23日に神農祭が執り行われています。やはり、日本にも多大な影響が、神農によってあるのでしょうね。また湯島聖堂については後日の機会に載せたと思っています。
神農本草経の中薬として出典してある山梔子の木は2メートルくらいと、庭木に植えるのにはちょうどいい高さです。実が秋になり、熟した実を乾燥させたものを生薬として使用いたします。オレンジっぽい色の実はとても可愛らしく、子供のおもちゃに丁度いい実です。
また、上記の山梔子の効能に外用として打撲、挫傷に使用と記載しましたが、外用とはどのように使うの???と疑問がわきますよね。
外用で使用するときには、山梔子を粉末にし、小麦粉を加え水でこねて患部に置くそうです。
わたしは実際おこなったことはありません。でも、やってみたいな!と好奇心がウズウズいたしました。結果はまた、載せたいと思います!打撲・・・?痛そうだなー。挫傷・・・?んー。なにか怪我した時にやってみます!これをしたいが為にわざと捻挫はしませんが。
では、この山梔子が使われている漢方薬を一つご紹介いたします。
梔子柏皮湯
「傷寒、身黄、発熱、梔子柏皮湯之主る」・・・傷寒にかかって、身体に黄疸と発熱がある場合には梔子柏皮湯の主治である。~傷寒論より~
黄疸!!!!
こりゃ大変だ!
という時に使用する薬方の一つです。
さー。そろそろ、栗!!!
おはぎです。お腹も減ってきたところで、また、次回のブログ更新読んでくださればうれしく思います。
山梔子の写真を載せていませんでした。一番下の写真が、山梔子です。
みなさまは栗はお好きですか?
このブログからわかるように、私は栗が大好きなのです。
では・・・・
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